studioCampanella blog

どうも生きづらい貴方と僕と音楽と

2017-10

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カッコイイ音楽

 
 中学ぐらいの頃はテクノやハウスを意識して作ろうとしていたし、
 高校ぐらいの頃はそこにジャズを加えたものを作ろうとしたのを憶えてる。
 やっぱり、「カッコイイ」音楽のことしか考えていなかったなぁ。


 自分と自分の音楽とは殆ど同義だったし、自分の音楽的成長以外に興味が無い幸せな時代だったから、自身の成長を測る指針として「自分がカッコイイと思う音楽を自分自身が作れるかどうか」を選んだのは、至極当然のことだったと思う。

 なんで「カッコイイ」が指針なのかというと、当時の青い自分は音楽から「格好良さ」くらいしか感じ取れていなかったから、というのもあるけど、

 作った楽曲を評価される事で人生のアイデンティティを得ようとしている自分、それに気が付いたあの頃は、やはり「カッコイイ」と楽曲を評価されることで、アイデンティティを「カッコイイ」ものにしようとしていたんだね。




 その事はまったく悪いことではないし、アリだと思うのだけど、
 現在の自分はというと、不思議と「カッコイイ音楽」を作ることに対する欲求がほとんど無くなってしまって、だいぶ前にこの事に気付いてから、より「自分自身」の音楽というのが何であるか、深く考えるようになったよ。


 自己表現として音楽を作る事自体は、昔から変わらないのだけど、あの頃のそれは「理想を表現」することで自己表現としていたのに対し、いつのまにかここ数年で、「自分の感性を正直に表現」することにシフトしていた。何か、懺悔に近い感覚で。
 だからだ。「カッコイイ」音楽に対して積極的じゃなくなったのは。

 つまり、「カッコイイ」は自分にとって嘘だ、ということに気が付いちゃった。


__________



 まったく残念ながら!ああ! 「カッコイイ」のは、僕にとって嘘だ。
 何がカッコイイかは分かる。それだけに、それが自分には無いというのも分かる。自分はカッコイイ人種じゃない。嫌というほど分かってる。勿論その事実の冷たさが悲しいし、悔しいとも思うけれど、これはもう嘆いても仕方が無い。


 嘘をつくのは気持ち悪い。例えば、借り物のカッコ良さで簡単に嘘をついて「曲カッコイイですね」と言われたって、それは自分の中の格好良さじゃないから、なんだか嘘を黙っているような気分の悪さで、素直に喜べない。恥ずかしくなるだけだよ。
 だから、作品の完成度というものを正直な自己表現に求める上では ( =自分が表したいイメージを自分の感性の通りに楽曲表現しようとする上では ) 、安易に「カッコイイ」は選べない、選びたくない。そういう潔癖性じみた心理が自分の中にあることに気付いて、そのせいで、「音楽やってる俺ってカッコイイだろう」みたいな、流行ですと言いたげな音色も、それっぽいでしょ!みたいなリズムの組み方にも、勝手に嫌悪感を感じるようになってしまった。数年前はわりと楽しんでやってたのに。ちょうど"Englishman in NewYork"のカバーなんかが、結構ギリギリだった気がする。

 他人のそれを聴く分にはあまりそうは思わない、純粋に格好良くて楽しいなぁと思うのだけど、自分でやろうとすると、不思議と嫌悪感が先に出てしまう。「なんかなぁ……」と音楽に対して急にやる気が出なくなっていた時期があったのだけど、その原因がこういうものだったというのは、半年くらい前になってやっとわかった。まあ、わかっちゃいてもまだ引きずってるけど。

 逆に言うと、この嘘をつかない事だけが、せめて自身で認めてあげることの出来る数少ない格好良さだ、というプライドがあったとも思うし、嘘をつかずに楽曲表現を出来たときは、やっぱり自分らしい格好良さのある作品が出来た、とも思う。"誓い"のリミックスなんかが特にそういう内容で、あれおきにいり。


 要するに、「格好良くない自分」にプライドを持ちたかったんだ。
 そうすることで、本当のオリジナリティを持つことが出来ると気付いたんだと思う。




_______________


 ………でも現実問題としては、この心理をのさばらせておくと非常に生活がしづらいよ。

 なにしろ、「このアレンジは自分に対して嘘がないか」、そんなバランスばかり見極めようとするから、アレンジに時間がかかって仕方がない、つまりコストパフォーマンスが悪い。創作に対してコストパフォーマンス、実にいやな言葉だなぁ。でも仕事ってそうだもんなぁ。あーあ。



 でも、嘘に気付いたおかげで一番やりたい事も見つかって、「本当」が見つかると今度は嘘を嘘と割り切る余裕が出来て、だんだん嘘CDでも作りたくなってきた。そんな展開を迎える今日この頃。ハードハウスのノンストップミックスCDとか作りたい……



 あとは、仕事も嘘でいいのかなぁ、っていうところ。




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